ポストソビエトの国の安い電力がビットコインの採掘者を魅了しているが、ロシアとアメリカを肘で叩きのめすことができるだろうか。
カザフスタンは、薄利多売に牽引されたハルビング後の市場で安価な電力を求めるビットコイン（BTC）採掘業者にとって重要な目的地になりつつあります。最近の報道によると、石油が豊富な中央アジアの国は、現地のクリプトマイニング事業に投資される資金の総額が2020年末までに倍増し、今後3年間で7億3800万ドルを集めると予想している。
中央アジアの他の国とは異なり、カザフスタン政府は事実上、クリプトマイニングを合法化しており、この市場は国内外のプレイヤーにとってより魅力的なものとなっています。では、この広大な半砂漠の土地がBTCマイニングの新たなスポットになる可能性はあるのでしょうか？
包括的な暗号禁止から合法化へカザフスタン政府は最近、クリプトに対して全体的に友好的なアプローチを採用しているが、この問題についてはまだ規制上の明確さがほとんどない。しかし、ポジティブな展開に先立ち、規制の乱高下が起こり、ある時点でカザフスタンの中央銀行は、クリプト通貨の全面禁止を提案するまでに至りました。
2018年初頭、カザフスタン国立銀行のダニヤール・アキシェフ議長は、自身の機関がすべてのクリプトカラントを無法化することを検討していると宣言した。そのわずか数カ月後、カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は、クリプト規制における世界的な協力を呼びかけましたが、この規制がセクターの成長を促すべきか、それとも封じ込めるべきかについては言及しませんでした。
以前の2017年には、カザフスタン政府が支援するアスタナ国際金融センターがマルタに拠点を置く企業Exanteとカザフスタンのデジタル資産市場を発展させるための契約を締結し、中央銀行は投資家に短期債券を販売するためにブロックチェーンを使用することを検討していると発表しました。
物事は2019年、地元のクリプトマイナーにとってより具体的でポジティブなものに見え始めた。昨年12月、地元メディアは、カザフスタンの議員が、採掘した資産が不換紙幣に交換されるまでは、クリプトマイニングが起業家活動としてではなく、"純粋に技術的なプロセス "として扱われるため、クリプトカレンシーの採掘に課税しないだろうと報じました。
最近の法案は、カザフの上院で承認され、6月初めにナザルバエフが署名したもので、基本的にマイニングを合法化するもので、デジタル・マイニングに関わる人々は、その活動について当局に報告する義務があるとしている。また、採掘者は生産したデジタル資産の法的所有者であると強調しています。
大規模な国際的マイニング業者にホスティングサービスを提供する地元企業Xiveの創設者で、以前はHive Miningで働いていたディダール・ベックバウオフ氏は、Cointelegraphに対し、現行の規制は厳密ではないが、枠組みはまだ最終的には決まっていないと強調した。"法案では、採掘者は自分たちの活動について政府に報告しなければならないとされている。しかし、実際にどのようになるのかはまだ誰も知らない。それ以外には規制はない」と強調した。
安い電気が外国人プレイヤーを惹きつけるBekbauov氏によると、カザフスタンの主なマイニングプレイヤーは、中国、日本、"その他のアジア諸国 "の外国企業である。また、数カ国に農場を持つ国際的なクラウドマイニング企業であるGenesis Miningや、アムステルダムに本社を置く非中国系のマイニング大国Bitfuryもある。
"Bekbauov氏は、カザフスタンでマイニングを行っている企業について、「彼らは経験豊富な採掘者であり、いくつかの民間ファンドや個人投資家です」と述べています。Xiveの創業者は、彼らのマイニング活動の約90％がビットコインのブロックチェーン上で行われていると付け加え、カザフスタンは "まだ発電量が余っている "ことから、外国企業の参入が地元のママアンドポップのマイニング事業を難しくしているわけではないと述べた。
そのため、採掘業者にとっての最大の魅力は、いくつかの前向きな動きがあるにもかかわらずまだ曖昧なままの規制の枠組みではなく、異常に安い電気料金だという。2019年12月現在、カザフスタンの電気料金は家庭用が1キロワット時あたり0.041ドル、企業用が0.049ドルとなっている。比較のため、テキサス州など一部の州では条件によっては競争力のある価格を提示しているようですが、アメリカの平均電気料金は0.14ドルとなっています。
電気代は、クリプトカレンシーのマイニングでは常に主要な要因の一つとなっていますが、5月にビットコインの半減が行われた後、さらに重要になってきました。報酬が半減したことで、採掘者は設備を売却するか、カザフスタン、ロシア、中東、南米などのより安い電気がある地域に移転するように促されました。
カザフスタンは第3位の採掘地になるのか？先月、カザフスタンのデジタル開発・イノベーション・航空宇宙産業大臣であるAskar Zhumagaliyev氏は、同省が2023年までに3,000億テンゲ（7億3,800万ドル）相当の投資をクリプトカレンシーのマイニングに関連した活動のために誘致する計画であることを発表した。
カザフスタンの野心的なマイニング計画は一見驚異的に見えるかもしれないが、それを裏付けるいくつかの統計がある。Zhumagaliyev氏によると、現在14のクリプトカレンシーのマイニングファームがあり、それらを合わせて約2億1,070万ドルの投資がすでに行われています。
さらに、ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネススクールのケンブリッジ・センター・フォー・オルタナティブ・ファイナンスが作成したビットコイン・マイニング・マップによると、CIS地域の国々を合わせると、世界で4番目に大きなクリプト・マイニングの地域を構成していることが示されています。2020年の第2四半期には、カザフスタンでのマイニングが月平均ビットコインハッシュレートの約6.17％を占めていると報告されており、ロシア（6.9％）と米国（7.24％）にわずかに遅れているだけで、中国は依然として議論の余地のない王者（65％以上）であることに変わりはありません。マイニングプールPoolinの副社長であるアレハンドロ・デ・ラ・トーレ氏は、一定の条件の下ではカザフスタンが近い将来3位になる可能性があることに同意した。
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Topic: カザフスタンは世界のビットコイン採掘のトップ3に目を向けている (Read 2016 times)